《立入禁止屏風》

2014年

四曲一双屏風

立入禁止立て看板 8枚、金色の塗料、蝶番 など

四曲一双屏風

左隻右隻ともに123.8×163.8(cm)

高級百貨店の画廊に展示した屏風作品。この画廊 には、隣り合う”「外商員」付きお金持ちの会員サロン”と画廊とを繋ぐ扉がある。僕を含む多くの者にとって「立入禁止」であり、向こうからこちらへの一方通行の場。

画廊に訪れた客は皆、事情を知らずとも目に見えないこのルールを空気で感じ取り、誰も向こうへは行くことはない。この奇妙な磁場に対して僕なりの返答を施した。

今日国内で見られる様々な事情の立入禁止看板に金の塗料を薄く塗り、屏風仕立てにして開口部の両側に設置。一見、百貨店画廊らしい荘厳な金屏風ではあるが、屏風に接近すると立入禁止看板のデザインが目に入る。

※上写真では扉は閉まっているが、通常は開いている（写真を撮ろうとしたらスタッフに閉められてしまった）。

制作には元百貨店外商員の方にも協力をしていただいた。